完全版 エピソード5

ブルース・ライサンダー同様.ここにもう一人異例の昇進を遂げた男がいた.

ニコルス(以下ニ)「スターブレイバー…完成か.」
マ「キャ,キャプテン!生きておられたんですね!」
ニ「は?君は?」
マ「やめてくださいよ.冗談は…少し,若返ったみたいですね.」
ニ「何を言っているんだ.私はニコルスだ.」
マ「ええ,知ってますよ.ピエール・クロード・ニコルス大佐.元スターマキシマムのキャプテン!
  今,どんなお仕事を?まさか!…この新型のキャプテンになられたんですね!」
ニ「ちょ,ちょっと待ってくれ,君.私はフレデリック・ヴァン・ニコルスだ.」
マ「はい?」
ニ「フレデリック・ヴァン・ニコルスだ.ピエールは従兄だ.…君はピエールの部下か?」
マ「ええ…じゃあ,やはりキャプテンはなくなられたんですね…大佐.」
ニ「ああ…ピエールは素晴らしい人だった.私は兄のように慕っていたんだが….」
マ「…それにしても…よく似てますねぇ.」
ニ「ん?」
マ「そっくりだ.まるで生き写しだ….」
ニ「まあな,昔からよく似ていると言われ続けたよ.兄弟よりも似てるとな.」
マ「…あ,そうか!あなたですね.ライサンダー式昇進法でキャプテンになられたというのは.」
ニ「なんだ,そのライサンダー式昇進法とは.」
マ「知らないんですか?突然バトルシップを設計してしかも建造指揮までやって一気に大佐に
  昇進する方法ですよ.」
ニ「ライサンダー?どこかで聞いたような名前だな.」
マ「そりゃそうですよ.有名ですからね…あ,申し送れました!キャプテン!
  この度HWBS-15に配属されたマクシミリアン・ロイド少佐です.マックと呼んでください.」
ニ「よろしくなロイド少佐…いや,マック!」